A1.
「災害対策」と「BCP」は、災害に備えるという点では同じです。
しかし、災害対策は、災害時に受ける被害を最小限に減らすことを目的にしており、BCPは、できるだけ事業を継続できるようにすることを目的にしています。
BCPは、災害対策を抱合しています。
災害対策は、人命の安全、建物や機械設備などの保全が重要ですが、BCPは災害対策を行って、さらにその先の「以下に早くビジネスを復旧させるか」という取組も含まれます。
具体的には、優先的に復旧するべき中核事業を設定し、復旧目標を明示し、目標を実現するための準備は何があるかを考え、対策を打つところまで行います。ですから、災害対策のように、本社や工場など、それぞれ拠点別に取り組むわけではなく、ビジネス単位で取り組む必要があります。
例えば、中核事業として「A製品」として、A製品はX工場とY工場で作った部品をZ工場で組み立てて出来上がるとすれば、X工場、Y工場、Z工場を一貫してBCPとして取り組む必要があります。(BCPオフィス名古屋:細谷 宏)
Q1.災害対策とBCPの違いはなんですか?
05.25